2012年12月3日月曜日

Financial Accelerator Model

Financial Accelerator

The financial accelerator in macroeconomics is idea that adverse shocks to the economy may be amplified by worsening financial market conditions. More broadly, adverse conditions in the real economy and in financial markets mutually reinforce each other, leading to a feedback loop that propagates the financial and macroeconomic downturn. (Wikipedia)

http://en.wikipedia.org/wiki/Financial_accelerator


Kiyotaki and Moore 1997

Assumption

Borrowers (farmers) have business projects.

If borrowers obtain a loan from lenders (gatherers) to invest on their own projects, they must own capital as collateral because lenders cannot force borrowers to pay after the business projects.

Propagation Mechanism

1. A small negative productivity shock occurs.

2. The shock decrease the future income of borrowers from their projects.

3. The decrease in the future income of borrowers gives rise to a decrease in their capital value.

4. The decrease in their capital value gives rise to a decrease in the amount of loan from lenders.

5. The decrease in loan gives rise to a decrease in investments.

http://en.wikipedia.org/wiki/Kiyotaki%E2%80%93Moore_model

貸出後には特殊な経営技術を持つ経営者が有利な状況に立ち、債権者に対し負債減免などを行うとするホールドアップ問題をベースとしたモデル。

経営者が他のものより優れた経営能力を持ち、ある投資計画の収益を最も大きくできるという想定の下では、一旦融資が行われてしまうと、経営者は自らの辞任を盾に債務の減免の交渉を行う。

債権者からしてみれば、例え交渉をはねつけ投資計画を取り上げたとしても、自身ではその投資計画で大きな収益をあげることができないので、なるべく経営者に続けてもらいたいと考える。

しかしながら、もし経営者が誰でも達成できる投資計画の価値、つまり担保額より負債を小さくしようと試みるならば、債権者は担保を確保してしまったほうがより大きな利益を得ることが出来るため、経営者の交渉可能な最低額は担保価値と等しくなる。

この交渉を見込んだ債権者は、融資額に要求利益率をかけたものが担保価値を上回ってし まえば交渉により減免されてしまうので、融資額は担保価値より小さくなり、貸出は担保に制約される。

 ISFJ2007「情報の非対称性と日本の金融」
 http://www.isfj.net/ronbun_backup/2007/0302.pdf


Bernanke and Gertler(1983)

債権者が債務者の正確な収益をコスト無しには把握することが出来ないというCostly-State Verification(CSV)の仮定のもとでは、以下が生じる。

債券は残余請求権である株式とは異なり、基本的に収益は企業の経営状態に拠らず金利分で固定であるため、常時経営状態を監視しなければならない株主よりも監査コストを小さくすることが出来る。

これは、事業リスクを企業の自己資本で補っているためである。

しかし、ある一定以上の水準の正味資産が存在しない、つまり事業リスクを自己資本で補いきれず、債務不履行に陥るような状況では、債権者は自分の取り分を確定するために生産価値の確定を行う必要性が発生する。

この生産価値の確定にかかるエージェンシーコストは債務者の保有する正味資産が少なければ少ないほど大きくなり、増大するエージェンシーコストは貸出の際のコストを増加させ、貸出を制約してしまう。

つまり、正味資産が借入可能額を決定することになる。

ISFJ2007「情報の非対称性と日本の金融」
 http://www.isfj.net/ronbun_backup/2007/0302.pdf


Carlstrom and Fuerst (1997)

OLGモデルであったBernanke-GertlerモデルをDGEモデルに移植した標準モデル

小林慶一郎のちょっと気になる経済論文 第9回「Credit Reversal Effect ― 景気拡大は内生的に崩壊するか?」
http://www.rieti.go.jp/users/kobayashi-keiichiro/serial/09.html

0 件のコメント:

コメントを投稿