2013年5月15日水曜日

BJ (2004) US輸出ブーム(1987-1992)の要因分析

Bernard and Jensen (2004) "Entry, Expansion, and Intensity in the US Export Boom, 1987–1992"

(1) USの輸出は1987年から1992年にかけて年率10.3%というGDP成長率を上回る速度で拡大した。

(2) 製造業センサスによると、1987年から1992年の期間の輸出拡大の87%が既存のプラント生産(期間を通じて生産)によって説明され、残りの13%が純新設プラント生産(新設29%ー閉鎖16%)によって説明される。

(3) また、既存プラントによる輸出拡大87%のうち、61%が期間当初から製造している輸出製品生産量の拡大によって説明され、残り26%が純新規輸出製品生産(新規38%ー停止12%)によって説明される。

(4) 輸出ブームが生じた理由として、i)為替の減価や海外需要拡大といった輸出拡大を促す環境があった、ii)USの企業の生産性が上がった、という2つの仮説が考えられる。

(5) データに照らし合わせると、US輸出ブームを説明する仮説としては、i)がより説得的である。

*(2)と(3)の違いはプラントという固定費用があるかないか

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