2013年2月4日月曜日

企業レベルでみた国際貿易における定型事実

石瀬(2012)からの抜粋

1)細分類した同じ産業内でも輸出企業は非常に少ない

2)輸出企業も、その売上の大部分は国内販売による

3)輸出企業の方が国内専業企業に比して規模が大きく生産性も高い

4)関税の低下等で輸入が増えると、規模が大きい企業がさらに大きくなり、規模の小さい企業は退出する

5)関税の低下等で輸出が増えると、規模が大きい企業がさらに大きくなり、規模の小さい企業は退出する

6)ある産業で貿易が自由化されると、その産業の平均生産性が向上する


石瀬寛和(2012) 「国際貿易論の近年の発展:異質的企業の貿易行動に関する理論と実証」
 http://www.imes.boj.or.jp/research/papers/japanese/12-J-10.pdf

1 件のコメント:

  1. 石瀬さんの論文はいいですよね。日本語でこのレベルの新しい研究を読めるのは非常にありがたいです。これらの事実を説明する理論モデルを組んでカリブレーションして、データを説明できますよって述べるのがここ5年の貿易の分野のjob market paperの書き方の定番でした。Costas Arkolakis, Andreas Moxnesはかなりえぐいカリブレーションをしています。

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